【指揮者】磯部 省吾

楽壇に登場してから現在まで一貫して劇場音楽に深くかかわってきたが、奇しくもデビュー20周年にあたる2005年9月、熊川哲也氏率いるKバレエカンパニーの初代音楽監督に就任することとなった。同時にKバレエシアターオーケストラを創設し、その専任指揮者にも就任している。 1985年に東京バレエ団公演「くるみ割り人形」において指揮者としてデビューして以来、その活動歴にバレエ音楽のジャンルは欠かせないものとなっている。いままでに関わったバレエ関係団体も、日本バレエ協会、牧阿佐美バレエ団、松山バレエ団をはじめ、我が国を代表する諸団体が列挙される。また団体からだけではなく、バレエダンサーたちからも厚い信頼を得ており、我が国バレエ界の次代を担う指揮者として注目されている。 オペラに関する経歴は、1990年、オペラ・クリエーション・イン青山公演「三つのオレンジへの恋」でデビューしたのを起点とする。いままでに多数のオペラ公演に携わってきたが、特筆すべきは市民オペラの立ち上げ等に指導的立場でかかわることが多い点である。最近では、2005年9月に長野県松本市に完成したオペラ劇場「まつもと市民芸術館」を拠点とする市民オペラの立ち上げから公演まで一貫して指導・指揮し、公演およびプロジェクトを大成功に導いているほか、2006年2月には新潟県三条市において市町村合併記念公演「ヘンゼルとグレーテル」に芸術監督としてかかわり、日本語台本・演出全般から公演指揮に至るまでを務め、公演をセンセーショナルなまでの大成功に導いている。音楽面のみならず演出・演技・美術・照明・台本等、そのオペラにおける指導は多岐にわたっている。 むろん劇場音楽ばかりでなく、コンサート活動においても着実に実績を積み重ねている。現在までに、札幌交響楽団、山形交響楽団、日本フィルハーモニー、東京シティフィル、新星日本交響楽団(現・東京フィル)、ニューフィル千葉、神奈川フィル、名古屋フィル、セントラル愛知管弦楽団、京都市交響楽団、関西フィル、大阪シンフォニカー、広島交響楽団、九州交響楽団など、国内の主要なオーケストラに客演している。特に協奏曲におけるサポートには定評があり、共演するソリストから厚い信頼を受けている。 また後進の育成やアマチュアの指導にも定評がある。これまで山形大学教育学部音楽科非常勤講師(指揮法)を務めたほか、東京ミュージック&メディアアーツ尚美の講師(指揮法・オーケストラ)なども務めている。また室内楽の指導にも定評があり、演奏家たちからの信頼も厚い。 1979年愛知教育大学卒業、翌1980年同大学研究科修了、1984年桐朋学園大学(指揮)修了。2006年1月のKバレエカンパニー上海公演においては、上海オペラハウス管弦楽団を指揮し、楽団から高い支持を受けるとともに公演を大成功に導いている。

八景フィルハーモニー管弦楽団

八景フィルは横浜市で活動しているアマチュアオーケストラです。

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